万国漢字志

都市篇 · イタリア

万国漢字志 都市篇 第三百十六号|レッジョ・カラブリア――海峡の街に「卡拉布里亞」を残す――

レッジョ・カラブリアの現代中国語表記「雷焦卡拉布里亞」の用例をたどり、読みと字数を検討する。


海峡の街に「卡拉布里亞」を残す

レッジョ・カラブリア市の博物館案内では、カラブリアの歴史をたどる常設展示の最後に、街の歴史とリアーチェのブロンズ像を収めた地上階に着きます。同じ街の名が台湾に現れるのは、古代の彫像とは別の文脈です。新北市の地下鉄向けの車両が、ここで工場から送り出されました。


歴史表記

日本語の歴史的な漢字表記は、原典画像を確認できていません。以下の資料は現代の用例です。


日本語での用例

2024年7月のG7貿易大臣声明の仮訳は、開催地を「レッジョ・カラブリア」と「ヴィッラ・サン・ジョヴァンニ」の二つに分けて記しています。市の博物館案内も Reggio Calabria と書き、ISTATの自治体表では Reggio di Calabria と記載されます。


中国語圏その他の表記との比較

新北市政府捷運工程局は2016年の環状線試作車の出場式を告知し、開催地に「雷焦卡拉布里亞」と Reggio Calabria を併記しました。先頭二字が Reggio に、後ろの五字が Calabria に対応します。


二文字・三文字案の比較

雷焦

前半だけを残す二字案です。直前の号の Reggio nell’Emilia とも先頭の Reggio を共有するため、二字だけでは区別がつきにくくなります。

雷焦卡

Calabria の頭に当たる卡を一字だけ残す三字案です。カラブリアを指す手掛かりは残りますが、資料の表記を探すときは後ろの四字が欠けます。

雷焦卡拉布里亞

七字で出典の形を保ちます。日本語の字音から「レッジョ」の促音や「ジョ」は導きにくく、初出にはカナと原綴りを添えます。


万国漢字志の暫定案

現代日本語都市名

レッジョ・カラブリア(Reggio di Calabria)

所属国

イタリア

暫定制定都市名

雷焦卡拉布里亞――既

制定状態

暫定制定・原典継続調査

「既」は現代の既存用例を採ったことを示す本誌の分類です。本誌では「レッジョ・カラブリア」と読みを添えます。

ISTATの2024年人口収支確定表によると、自治体コード080063の国勢調査調整後の住民人口は168,779人です。2024年12月31日末の値で、2025年1月1日初に相当します。コムーネ全域の値で、同名の広域自治体とは集計範囲が異なります。


採らなかった表記と未解決点

雷焦と雷焦卡は字数を減らすための本誌の比較案です。採用形の手掛かりは現代台湾の告知にあり、日本語の旧刊本で同じ街をどう記したかは継続調査とします。


参考資料


編纂綱領と公式サイト

本稿は万国漢字志 編纂綱領に基づいて調査・選定しています。 都市一覧は 万国漢字志 公式サイト で公開します。


次回予告|都市篇 第三百十七号

人口資料で次の掲載順に当たるのはペルージャです。